【楽天でんき値上げ!】電気代はいくら上がる?昨年との比較方法を紹介

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11月から楽天でんきが値上げしましたね。

これから冬本番。

暖房器具の使用も増えますし、この値上げは家計を圧迫するかもしれません。

 

とはいえ、今回の値上げでいくら変わってくるのか、ピンと来てない方も多いと思います。

 

そこで、この記事ではいくら値上げされるのかシミュレーションする方法を紹介します。

 

この方法で楽天でんきが昨年と比べ、どのくらい上がるのかわかりますので、乗り換え検討中の方はぜひ参考にしてください。

 

最後には私の見解も述べていますので、

楽天でんきから他社へ乗り換えるべきかわからない。

という方は最後までご覧いただければと思います。

 

 

なぜ値上がり?

① 燃料費調整価格から市場連動型への変更

楽天でんきの1カ月の電気料金は、10月まで次のように求められていました。

(旧)電力量料金±燃料費調整額+再生可能エネルギー再発促進賦課金

 

しかし、11月からは上の式の「燃料費調整額」が「市場価格調整額」へ変更されます。

(新)電力量料金±市場価格調整額+再生可能エネルギー再発促進賦課金

 

10月まで使用していた燃料費調整額とは、発電に必要な燃料費が反映した金額で、毎月変動します。基準価格よりも燃料費が上がれば負担し、下がれば差し引かれる金額です。

燃料調整額の負担には上限があったため、燃料費が高騰し続けても電気代は高止まりするはずでした。しかし、11月から適応される市場価格調整額には上限が設けられていないため、電気代もそれに応じて値上がりしていきます。

 

そもそも楽天でんきなどの新電力がどうやって電力を賄っているかですが、楽天でんきを含むほとんどの新電力は自社発電しておらず、日本卸電力取引所(JEPX)から電力調達しています。

 

今回適応になる市場価格調整額は、このJEPXでの取引額が反映されるのですが、近年この取引額は高騰しており、2020年の年平均10円/Kwhの取引からこの2年で2倍程度値上がりしているのがわかります。

JEPX information スポット市場価格年平均

https://www.jepx.info/spot_yearly

なお、この価格高騰の要因は、発電に使用されるLNG(液化天然ガス)の高騰や為替レートの影響によるものですが、不安定なウクライナ情勢のこともあり、今後も高騰する可能性は十分です。

 

② 電気料金はどのくらい上がる?

前記を踏まえて、どのくらい家庭の電気料金が値上げされるか気になるところですが、実は楽天でんきは2022年3月に、従量料金の価格改定を行っています。

 

つまり、2022年の冬からはこの料金改定と市場価格調整額への変更の2つを考慮し、前年と比較しなければなりません。

 

従量料金の改定

従量料金は電気料金の計算式中の電力量料金を求める際に使用されます。

(新)電力量料金(←ここ!)±市場価格調整額+再生可能エネルギー再発促進賦課金

 

電力量料金は、カ月の使用量(kwh)×従量料金で求められますが、この従量料金について、なんと4.4~14%の価格改定をしています。

*一般的な家庭はSプラン

【重要】「楽天でんき」料金改定のお知らせ

https://energy.rakuten.co.jp/info/20220330.html

 

上の表をもとに、北海道在住の4人世帯(一カ月400kwhの使用量)のケースで電力量料金を計算してみます。

 

2021年 400kwh × 30円/1Kwh(従量料金) = 12,000円(電気量料金)
2022年 400kwh × 34.2円/1Kwh(従量料金) = 13,680円(電気量料金)

 

結果、1,680円の値上がりとなりました。

 

市場価格調整額の変更

次に、燃料費調整額から市場価格調整額の変更でどれくら値上げするかです。

(新)電力量料金±市場価格調整額(←ここ!)+再生可能エネルギー再発促進賦課金

 

ちなみにいずれの金額もカ月の使用量×単価から求められます。

一か月の使用量(kwh) × 燃料費調整単価 = 燃料費調整額
一か月の使用量(kwh) × 市場価格調整単価 = 市場価格調整額

この計算に使用する単価は、以下のとおり。

【重要】「楽天でんき」電気需給約款(低圧)および料金表改定のお知らせ(燃料費調整から市場価格調整への変更)

https://energy.rakuten.co.jp/info/20220920.html

 

先ほどの北海道在住(一か月400kwhの使用量)のケースで当てはめてみましょう。

※いずれの単価も月によって変動あり。計算には8月の単価を使用。

改定前 400kwh × 4.75円(燃料費調整単価) = 1,900円(燃料費調整額)
改定後 400kwh × 14.99円(市場価格調整単価) = 5,996円(市場価格調整額)

 

おどろきました・・・このケースだと4,096円の値上がりです。

 

この家族は、

1,680円(従量料金値上げ分)と4,096円(市場連動型への変更分)の合計、5,776円の値上げが予想される結果となりました。

 

なお、市場価格調整単価は、JPEXの取引額によって変動し、また上限がありませんので、さらなる値上げの可能性があります。

 

ただし、あくまでモデルケースです。

カ月の使用量は家庭によって異なりますし、お住まいの地域によって計算に使用する単価も違います。昨年の一か月の使用量をもとに、いくら値上げされるか試算してみてください。

 

他社と比較するときの注意点

① 同様に値上げする電力会社が多い

燃料費調整額には上限があると説明しましたが、実は多くの電力会社は2022年11月から上限撤廃しています。これについては、単価などを比較しているサイトやブログが多くあるので、一度調べてみるのをオススメします。

 

参考ですが、上限撤廃したENEOSでんきの12月の燃料費調整価格は次のとおりです。

  北海道 東北 東京 中部 北陸 関西 中国 四国 九州
12月 9.75 12.57 11.92 11.04 9.64 10.15 14.36 11.21 7.55

出典:ENEOSでんき > 燃料費調整額 Q&A > 2022年11月1日からの変更点について教えてください。

 

お気づきの方もいるかもしれませんが、先ほどの楽天でんきの市場価格調整単価と比べるとENEOSでんきの燃料調整単価の方が安いエリアがあります。

ただし、ENEOSでんきには楽天でんきにはない、基本料金がかかるため、乗り換えたところで必ず電気代が下がるわけではありません。

 

正直、お住まいのエリアによって単価の値上げ幅に差があることや、電力会社のプランもさまざまなため、ただ単価を比較するだけでは材料不足です。

 

比較する場合は、

・各社のホームページで一カ月の電気代がどのように計算されているか確認

・各社ホームページのシミュレーションや試算ツールを活用する

 

固定費の見直しは、乗り換えて長期的に安くなるかがポイントです。

 

リサーチは時間をかけて必ず行い、『楽天でんきはやばい』というネット情報をうのみにしないようにしましょう。

 

② 楽天でんきの支払いは楽天ポイントとして還元される

楽天でんきは、電気料金の0.5%が楽天ポイントとして溜まり、さらに楽天カードで払うと+1%溜まります。この貯めたポイントは電気代の支払いだけでなく、楽天のさまざまなサービスに使えてお得ですよ。

 

近年、楽天のポイント制度も改悪されてはいますが、ないよりマシですし、電力会社でしか使えないポイントだと、解約後の支払いに対してポイントがもらえない可能性もあります。楽天のように他サービスにも使えるのはメリットといえるでしょう。

 

最後に

いかがでしたか?

私自身も他社のサイトを見たり、どのくらい値上がりするか試算しましたが、住んでいるエリアのせいなのか乗り換えても大幅に電気代が下がることはなさそうでした;

正直、世界情勢が不安定なことが原因の電気代高騰なら、それがおさまらない限り、各社値上げに応じると思います。

 

ひとまずうちは、暖房をつけっぱなしが多いので、電力会社乗り換え以前に電気の使用量を見直しました。

 

そして節電に取り組んだ結果、前年同月比3,000円の節約を達成しました!

電気代高騰に悩んでいる方は参考になると思いますので、よければこちらもどうぞ。

yutorichquest.com