冬のあったかグッズとして人気の湯たんぽ。
最近は店舗やネットで充電式の湯たんぽを見かけるようになりました。
一見便利そうに見えるけど、お湯を沸かして容器に入れる湯たんぽと比べて、充電式は効果や使用感にどんな違いがあるのか気になりますよね。
そこで本記事では、充電式とお湯を入れるタイプの湯たんぽ、どちらも使用した私が
- 費用面
- 湯たんぽの持続時間
- 実際の使用感
- やけどのリスク
- メリット・デメリット
について両者を比較した結果を紹介していきます。
充電式とお湯を入れるタイプ、どちらの湯たんぽがご自身に合っているかなど、購入の参考になりますので、ぜひ最後までお読みいただければと思います。
ちなみに、最後のまとめでも詳しく説明しますが、私は充電式湯たんぽがおすすめです。
それではいってみましょう。
比較する湯たんぽについて
まずは本記事で紹介する湯たんぽの紹介です。
充電式は愛用歴1年のこちらの湯たんぽ。
こちらの商品はサイズが大きいので、手足の末端だけでなく、腰やお腹といった身体の深部もあたためやすいという特徴があります。
対してお湯を入れる湯たんぽは、実家で使用していたプラスチック製のもの例に紹介します。
湯たんぽといえばこの楕円の容器のイメージを持っている方も多いと思います。
商品によって多少の誤差はありますが、今回はこの2つの湯たんぽを例に紹介していきます。
お湯を沸かすのにかかる費用
湯たんぽには、お湯を沸かすためのランニングコスト(電気代やガス代)がかかります。
充電式とお湯を入れるタイプ、それぞれ何円かかってくるのか見ていきましょう。
ちなみに、電気代を計算するときに必要な電気料金の単価は電力会社によって違うため、「公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会 」の目安とした31円/kWhを使用します。
充電式のランニングコスト
まず、充電式湯たんぽは1回あたり15分の充電で内部の水が温まる仕組みです。
こちらの湯たんぽの消費電力は420Wなので、ざっくり電気代を計算してみると…
充電1回あたりの電気代は約3.3円かかることがわかりました。
一日一回使用した場合だと一か月あたりのランニングコストは約103円(3.3円 × 31日)になりますね。
お湯をいれるタイプのランニングコスト
お湯をいれるタイプの湯たんぽは、使うたびにお湯の入れ替えが発生するため、充電式にはなかった水道代もかかります。
地域により差はありますが、水道代は1Lあたり0.2円ほど料金がかかってきます。
また、お湯を沸騰させるのにガスを使用するのか、電子ケトルを使用するのかでも費用が変わってきます。
わが家にある電子ケトル(消費電力1,250W)で、1L沸かすと5分かかりますので試しに電気代を計算すると…
電子ケトルでは一回あたり約3.2円の電気代がかかります。
もし、毎日電子ケトルでお湯をわかすと一か月あたりのコストは、電気代と水道代合わせて105.4円(3.4円 × 31日)となります。
最後にガスでお湯を沸かす場合です。
あくまで目安ですが、1Lのお湯をやかんで沸かすと2円ほどと言われています。
つまり、毎日やかんでお湯を沸かすと一か月あたりのランニングコストは、電気代と水道代合わせて約68円(2.2円 × 31日 )のランニングコストかかります。
ただし、沸騰したらすぐにガスを止めることが前提です。
電子ケトルや充電式の湯たんぽは沸騰したら自動で止まるため、無駄な電気を使わずに済みますが、やかんで沸かす場合は手動で止めなければいけません。
もし、やかんのお湯が沸いたことに気づかずにガスを無駄遣いした場合は、もっとランニングコストがかかるでしょう。
ランニングコストについてまとめると次のようになります。
💰一か月あたりのコスト(水道代含む)
- 電気ポット使用 約105.4円
- ガスを使用 約68円(沸騰後すぐ火を止めた場合)
おおまかな計算ではありますが、ガスでお湯を沸かして注ぐのが一番経済的ですね。
すぐに沸騰に気づいて火を止められればだけど…
お湯を沸かしてたことを忘れそう💦
湯たんぽの持続時間
充電式湯たんぽは、プラスチック製と比べて温かさが持続します。
どちらも就寝時に布団に入れて使用しましたが、プラスチック製は起床後(6時間経過後)には常温になっていたのに対し、充電式の湯たんぽは人肌くらいの温度でほんのりあたたかいです。
おかげで充電式はぐっすり寝れる
ちなみに岡山大学の実験※では、プラスチック、チタンの素材別に布団に入れて湯たんぽの持続時間を調べたところ、どちらも4時間以上、44度以上を持続したとのこと。
しかし、私が持っている充電式の湯たんぽなら布団の中で10時間ほど保温します。
湯たんぽを長時間使用したいなら充電式がおすすめですね。
※参照元:湯たんぽの表面温度の経時的変化からみた安全性の検討-湯たんぽの種類と湯温の違いから- | CiNii Research
実際の使用感
充電式の本体は素材がナイロンで出来ています。
袋の中に水が入っているため、触った感じはポチャポチャと柔らかいです。
水枕のようにクタっとします
また、写真のように変形するおかげで、身体にフィットしやすいという特徴も。
体感ですが、触れる面積が大きいので身体も温まりやすいと思いました。
また、お湯を入れるタイプのプラスチック製は素材が硬く異物感がありますが、充電式は素材が柔らかいおかげでリラックスできます。
よって、
- リラックス感を重視したい
- 効率的に身体をあたためたい
このような方には、充電式の方が使い心地が良いと思います。
一方で、お湯を入れるタイプのような素材の硬いものでも、使用時間が短かい方にはストレスなく使えるでしょう。
やけどのリスク
充電式やお湯を入れるタイプ、共通のリスクとして低温やけどがあります。
低温やけどとは、40度~50度前後のものが皮膚に長時間触れることで起こるやけどです。
使用中は湯たんぽに触れる部位を変えたり、タオルを数枚かぶせるなど、皮膚への刺激を減らして予防を心がけましょう。
では、それぞれのタイプ別に特有のリスクもあるので紹介します。
充電式湯たんぽ特有のリスク
充電式湯たんぽには温度過熱防止装置がついており、充電時に75度を超えると自動で電源が切れる設計になっています。
そのため、充電式は過熱によるやけどのリスクは少ないです。
また、ナイロン製の袋の中は、高強度のPVC(ポリ塩化ビニル)を含む6層構造となっており、保温カバーも厚手のため、みなさんが思っているよりは丈夫です。
↑充電式湯たんぽにカバーを装着
しかし、丈夫といっても表面の素材はナイロン。
プラスチックやチタンと比べて破れやすく、鋭利なものが当たると破裂の恐れがあります。
もしペットや子供がいる家庭なら
- 爪が当たらないよう定期的に爪を切る
- 湯たんぽにタオルを巻いて保護する
といった注意が必要です。
お湯を入れるタイプ特有のリスク
お湯を入れるタイプは
- お湯を注ぐとき
- お湯が漏れる
といったやけどのリスクがあります。
湯たんぽの注ぎ口は思ったより小さいです。
やかんいっぱいにお湯を沸騰させるとお湯が注ぎ口に上手く入らず溢れてしまいます。
また、ろうとがあればお湯は注ぎやすいですが、ろうとを持つ手にお湯がかかる恐れもあるため慎重に入れないとやけどします。
次に注ぎ口のキャップについてですが、布団に入れて就寝し、起床するとキャップが緩んでることが何度かありました。
おそらくですが、布団の中で湯たんぽが動いているうちにキャップが緩んでしまったのだと思います。
幸い、やけどしたことはありませんが、注ぎ口にフタがしてあるものは当然こぼれるリスクもあるので、湯たんぽをセットする前はキャップが閉まっているかしっかり確認しましょう。
メリットとデメリット
次に充電式湯たんぽとお湯を入れるタイプの湯たんぽのメリットとデメリットについて説明します。
充電式湯たんぽのメリット・デメリット
充電式湯たんぽのデメリットは、ズバリ故障です。
充電式は内部ヒーターにより水をあたためる仕組みですが、寿命がおよそ3年。
回数でいうと1,000回の使用が目安になります。
3年で故障?コスパ悪くない?
暖房と比べると断然コスパが良いんだよ!
充電式の価格はピンキリですが、大体3,000円~5,000円ほど。
1,000回使用する場合、購入代金と電気代を合わせても1回あたりの負担は約6~8円になります。
6畳タイプの暖房を6時間つけると電気代は約100円かかるので、湯たんぽが3年で壊れるとしても圧倒的にコスパが良いです。
しかし、いつ故障が起こるかわかりませんので購入時はメーカー保証のある湯たんぽを購入しましょう。
☑ 充電式湯たんぽの負担は1回約6~8円
☑ 暖房と比較してコストが圧倒的に安い
☑ 購入時は保証付きの商品を選ぼう
次に充電式湯たんぽのメリットは、お湯を入れる手間がないことです!
冬本番になってくると、湯たんぽを毎日使用することになりますが、お湯を沸かすために台所に行くのが本当にめんどくさいです。
とにかく寒くてその場から動きたくないけど、台所には行かないといけない…とお湯を入れるタイプは使うのが億劫になります。
でも、充電式ならコンセントはどの部屋にもあるし、セッティングが楽なんですよ!
セッティングが楽だと、毎日ストレスなく使えるから必然的に暖房やヒーターの使用頻度も減らせるし、電気代が本当に節約できます。
昨年から充電式湯たんぽを導入しましたが、電気代が月3,000円安くなり、節約の効果を実感しました。
湯たんぽを使った電気代の節約については下の記事で詳しく解説しています。
お湯を入れるタイプのメリット・デメリット
お湯を入れるタイプのデメリットは、お湯の入れ替えでしょう。
流し台や洗面台に湯たんぽの中の水を流すあの時間。
とにかく寒いし、めんどくさいんですよね。
注ぎ口が小さいから流し終えるのに時間がかかりますし、毎日水を使うのも少しもったいない…。
このようにエコや時短を重視する方には、充電式湯たんぽの方がストレスなく使えます。
さて、次はお湯を入れるタイプのメリットですが、充電式と比べて素材が頑丈なところですね。
お湯を入れるタイプの湯たんぽは素材がプラスチックやチタンといった丈夫なものが多いため、多少の衝撃でも耐えれるでしょう。
しかし、どんなに丈夫な素材でも劣化します。
湯たんぽの耐用年数は3~5年と言われていますので、いずれは買い替えが必要です。
耐用年数を超えてくると
- 注ぎ口が変形する
- 容器が破損する
などの不具合が出て来ますので、早めに新品に買い替えましょう。
まとめ
今回は、実際に充電式湯たんぽとお湯を入れるタイプの湯たんぽを使用した私が、両者の違いについて紹介しました。
どちらの商品にも良いところ、残念だなと思うところはもちろんあります。
完璧な商品はないので、ご自身のライフスタイルや性格に合った湯たんぽを選ぶ方が長く使えて良いと思います。
最後に2つの湯たんぽについてまとめてみます。
💰一か月あたりのコスト(水道代不要)
- 約103円
👍良かった特徴
- プラスチック製より持続時間が長い
- 手触りが柔らかくリラックスできる
- 自動で充電が切れる
- お湯を入れる手間がない
😢残念だった特徴
- 鋭利なものが当たると壊れる可能性がある
- お湯を入れるタイプより寿命が短い(約3年)
💰一か月あたりのコスト(水道代含む)
- 電気ポット使用 約105.4円
- ガスを使用 約68円(沸騰後すぐ火を止めた場合)
👍良かった特徴
- 素材が丈夫で壊れにくい
- 耐用年数が3~5年と長め
😢残念だった特徴
- お湯を入れる手間がある
- お湯を注ぐときにやけどしやすい
コスパ重視で行くならお湯を入れるタイプの湯たんぽを買って、ガスを使う方法かもしれませんが、個人的には使用感や手間が少ない充電式湯たんぽに軍配がありましたね。
めんどくさがり屋な性格なのもあって、水の入れ替えの手間があるプラスチック製の湯たんぽの使用は長続きしませんでしたし、硬かったので膝に物を乗せてるときに違和感もありました。
一方で使ってて居心地が良いのと手間の少ない充電式は、お値段それなりですがあたたかさも満足感も得られます。
安物買いの銭失いにならずにすんだので個人的には充電式に満足しました^^
ちなみに充電式を買うときは必ず保証付きの商品にしよう!
この冬は湯たんぽであったまろ~
みなさんの購入の参考になれば幸いです♪